【質問】偏差値50→60と、偏差値60→70ではどう違うのか
本日もありがたいことに御質問をいただきました。
【質問】偏差値50から偏差値60に上げるのと、
偏差値60から偏差値70にあげるのでは、
どのようなちがいがあるのでしょうか。
数字で言えばどちらも10上がっているのですから、
あまり違いはないように見えますよね。
しかし実際は、偏差値60から偏差値70に上げる方が
はるかに難しいです。
まず数字から見ていきましょう。
基本的に偏差値50から偏差値60までの間には、
全受験生の約34%がひしめいています。
これが偏差値60から偏差値70になると、全受験生の13%、
さらに偏差値70以上の受験生は全体の2.3%しかいません。
つまり、偏差値60に到達するには、全受験生の上位15%に
位置する必要がありますが、
偏差値70に到達するには全受験生の上位約2.3%に
入り込まなければならないという次第です。
随分狭き門ですね。
次に難易度です。
偏差値60というと、もう難関な感じがいたします。
ですが、偏差値40台の人がしっかり勉強すれば、
急激な成績向上はやってやれないことはありません。
なぜかというと、これくらいの成績の人たちで、
本気で勉強に取り組んでいる人は幸か不幸か少ないからです。
つまり競争相手が緩いのですね。
しかし偏差値60以上からとなると、一味違います。
偏差値60~70の人たちは、継続的に勉強に取り組んできた人たちが
大半だからです。みんな努力しているのですね。
また、上位陣は大変優秀です。
「いったいどこまで頭がいいんだ!」という受験生が
上位にひしめいていて、ちょっとやそっと努力した程度では
抜き去ることはできません。
従って偏差値65以上(ちなみに上位7%弱)に入るには、
かなり特別な勉強をしていく必要があるのです。
志望校が京都大学だったり、国公立大学医学部だったりする場合、
偏差値65は最低でも欲しいところですね。
私立でも早慶を目指すのであれば同じです。
一つの目安にしてみてください。