評論文と小説ではアプローチの仕方が違う
国公立理系狙いの受験生にとって、
国語は悩ましい科目になりがちです。
東大・京大を除き、
二次試験で国語を受験しなければいけないということは
ほぼありません。
一方、共通テストでは理系でもほぼ必須科目となります。
しかも配点は英数理と同じ200点です。
正直無視するには配点が大きいですね。
あまり言われませんが、
受験国語ですぐに得点を伸ばせる人は、
そもそも素の国語力がある人です。
小さい頃から読書習慣がある人に多いですね。
ただ、受験国語というのは、
素の国語力があるだけでは得点できるとは限りません。
受験国語特有の方法について知っておく必要があるのです。
それからあまり意識されないのですが、
評論文と小説では、アプローチの仕方が全く違う面があります。
詳しい話をするととても長くなるので端的に言いますが、
評論文の場合は
「問題文を分析的に読む」
「解答の根拠がそのまま本文の中にある」
「選択肢の中の表現は本文の表現を言い換えている」
点が特徴的です。
小説の場合は
「問題文には答えに至る材料が提示されている」
「本文中に提示されている複数の内容をもとに、
答えを推測させる問題が出る」
点が特徴的です。
イメージで言うと、評論文は精密に構築された建造物のような感じです。
一方、小説はピースの足りないジグソーパズルです。
ピースは足りないのですが、まず間違いなくこれがあるにちがいない、
そんな推測が成立する問題です。
どの科目でもある程度当てはまりますが、
国語の共通テスト対策を実施する際には、
共通テストの国語がどのようなものであるかをまず知ることが大切です。
市販の共通テスト対策の参考書を一通りやってから
実戦的な過去問演習を行えば、
それほど時間を割かず、しかもスムーズに得点力を養えるでしょう。