見えない学力差を可視化する ― 大阪府立高校文理学科の学生へ ③
こんにちは。V-SYSTEMです。
4月も3週目に入りましたね。
5月には駿台・河合共に模試が始まります。
いよいよ今年の受験も本格的に動いてきた感じがいたしますね。
さて、今日も、
大阪府立高校文理学科の学生と保護者様が、
医学部や京大・阪大といった難関国公立大学を目指す際に
ぜひ知っておくべきことについてお話ししていきます。
①では「今すぐやりましょう」というお話しでした。
②では、大阪府立高校文理学科の北野高校・大手前高校の大学進学データと、
難関中高一貫私立校である洛南高校・大阪星光学院高校の大学進学データを
見ていきました。
一見すると、特に北野高校は大変成績であり、洛南高校と見劣りするところは
内容に見えます。
まして、大阪星光と比べますと随分差をつけているように見えます。

北野は東大・京大ともに洛南高校より多くの合格者を出していますね。
大阪星光は特に京都大学で大きく水をあけられています。
しかしながら、皆様も御存知の通り、昨今は東大・京大だけではなく、
医学部合格実績も加味して各高校の実力を測ります。
下記の表を見てみましょう。

なお東大・京大・阪大の医学部はそれぞれ全国1位・2位・3位の最難関であり、
神大・公立大の医学部はそれぞれ全国15位以内に入ってくるほどの難関です。
特に大阪公立大学は、最近人気が高まっています。
さて、東大・京大・阪大・神大・公立大医学部の合格者数を見てみましょう。
洛南(38)、大阪星光学院(22)、北野(9)、大手前(0)と
大差がついていることがわかります。
特に、東大理III・京大医学部の数字が象徴的です。
2023年の東大理IIIの定員は97名、京大医学部の定員は105名、
大学受験の難易度においては頂点に立っています。
この両学部に合格者をコンスタントに輩出しているかどうかは、
各高校の生徒の学力を見る一つの指標として、大いに役に立ちます。
最初に「大阪府立高校文理学科の学生は、難関大学に進学したいのであれば
今すぐにも始めるべきです。理由は出遅れているからです」と言ったのは、
ここにあります。
単なる大学合格者数ではわからない、大きな学力の質的差が厳然と
存在するということを、文理学科の皆様、保護者の皆様には
よくよく承知していただきたいと思うのです。
次回はこの「学力の質的な差」についてお話しして参ります。