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2025年「新課程」共通テスト<社会>

 前回に引き続き25年度から大きく変わる新共通テストについてお話したいと思います。今回は、「社会」、特に「歴史総合」「公共」についてお話ししたいと思います。

《「歴史」は日本史と世界史の両方の備えが必要》

 まずは歴史ですが、日本史探求も世界史探求も「歴史総合」と一緒に受験することになります。みなさんにとって厄介なのは、この「歴史総合」の部分です。新共通テストの試作問題を見てみるとわかりますが、「歴史総合」の部分は日本史探求選択者の場合は世界史内容の出題になり、世界史探求選択者の場合は日本史内容の出題になります。つまり、これまでのように、「どちらか一方だけでよい」ではなくなったということです。どちらか1つだけでも大変なのに他方の歴史まで勉強しなければならないとなるとどれほど大変かわかりますよね。

《「公共」は事実上独学になる》

 「公共」は、既に履修している方はお分かりになるでしょうが、授業の進め方は、事前に教科書を読んでおいて、授業中に予習してきたことについてグロープに分かれてディスカッションを行い、その後各グループのディスカッションの内容を発表する形式なのではないでしょうか。これはこれで授業中の主体性や思考力が問われることになりますから、しっかり取り組んでくんでおかないといけません。そうしておかないと学校推薦や総合型選抜の際に響いてきて困ったことになりかねません。
ただ、テストはというと基本的に教科書内容から出題されます。共通テストも同様にテストである以上は解答が客観的に判定できるものでなければなりませんから、教科書の範囲からの出題ということになります。そうすると高校の授業内では扱われなかったことを改めて自分で勉強していくことになってしまいます。つまり共通テストの公共については独学に近い状態になる、ということです。
 英数理の主要教科は学力向上に時間がかかります。社会科は事前の準備次第で得点力向上が見込めます。直前になって慌てずに済むよう、今から情報を収集・整理しておきましょう。