大阪府立高校文理学科入試と英検2級
大阪府立高校文理学科受験において、英検2級の取得はもはや必須条件です。
このことは十分に知られていると思いますが、念のため整理しておきましょう。
英検2級取得はもはや常識
まず、以下の表をご覧ください。

こちらは、英検2級を高校入試で8割換算する制度が始まった2017年から2020年までの、文理科受験生に占める英検2級・準1級取得者数の推移です。
さすがに2017年には200人と小数でしたが、年々急激に増加しているのが見て取れます。
そして、以下が2021年から2023年の推移表です。

2023年の受験生のうち、英検2級以上取得者の数は2939名、文理科定員の約85%に達しています。
もはや受験生のうち英検取得者が大半であることが見て取れます。
英検2級は学校の授業だけでは無理
ここまで普及している英検2級ですが、中学校の授業だけで英検2級を取得することは不可能と言っていいでしょう。
英検2級には
① 高校卒業程度の英文法の知識
② 5000語程度の英単語の知識
が必要ですが、通常の公立中学校で教えられる範囲をはるかに超えています。
したがって、英検2級を取るためには中学1年生、またはそれ以前から準備しておく必要があります。
通常の受験英語と英検2級の違い
英検2級のための学習は、通常の受験英語の学習とも異なります。
受験英語では「読む」「書く」「訳す」ことが大切です。
「聴く」ことはそれほど重視されませんし、「話す」に至っては能力を試されることすらありません。
英検2級は違います。
訳出能力は試されません。
しかしライティング、リスニング、スピーキングはすべて試されます。
したがって、通常の進学塾で扱うようなものとは違った英語の訓練を積む必要があるのです。
学生の皆さんも保護者の皆さんも、この点には十分に注意をしてください。