周囲の影響と受験
中学生、高校生と学年が進むにつれ、
受験生本人に対する保護者の影響力は小さくなり、
代わって同級生の影響力が強くなります。
これにはよい面も悪い面もあります。
本人が難関大受験に真剣に取り組んでいて、
周りもそうである場合、
一般に友人関係は受験にプラスに働きます。
問題は、本人が難関大を受験する気がある一方で、
周囲が受験に熱心でない場合です。
この場合、本人に強い進学意思がある場合には
ある程度友人からの影響は緩和できますが、
進学への意志がそこまで強固でない時期には
マイナスに作用します。
また、周りが進学に対して熱心な場合には
手に入りやすい進学情報が手に入りにくくなります。
受験生としての心構えも変わります。
そういうわけで、どの高校に在籍しているか、
またどのコースに在籍しているかが、
大学の進学先に結構大きな影を落とすことになります。
だからといって、こうした周囲からの影響が
絶対というわけではありません。
こうした事情をよく理解しておけば、
対策はいくらでも立てることができます。
周囲に影響されそうなら、塾や予備校を活用すればよいのです。
そこには大学受験に対して積極的に取り組む人たちが集まっているはずです
(そういうところを選んでください)。
受験情報も手に入りやすいはずです。
人間は弱い生き物です。
意志力も有限です。
そういう、限られた力を持つ弱い生き物だという自覚をもって、
しっかりした対策を立てて実行することこそが、
志望校合格にとって大事なことなのです。