医学部進学者の60%は国公立大学
「国公立大学医学部は私大医学部より難しい」?
受験生の中に、私立大学医学部に行く方がいらっしゃいます。
理由の一つは、国公立大学医学部で不合格だったためというものです。
一方、最初から私大医学部を目指す方がいらっしゃいます。
こちらも多くは私大医学部の方が国公立大学医学部よりも簡単だからというものです。
確かに、私大医学部の方が入りやすいと言えるものがあります。
その最たるものは、科目数です。
国公立大学医学部にチャレンジするのであれば、共通テストを受ける必要があります。
受験生は英数理の他に、国語や社会の学習をする必要があります。
さらに、共通テストは来年から「新課程」になり、現役生には「情報I」が追加されます。
一方、私立大学医学部受験生は英数理のみで受験に臨めるため、受験準備にかかる手間は随分軽減されます。
毎年の医学部進学者9400名中5600名は国公立大学
ここで注意が必要なのは、医学部進学者数です。
私立大学医学部は毎年3700名ほどであるのに対し、国公立大学医学部進学者は約5600名と、約6割を占めるのです。
毎年、私大医学部受験生は少ない席を多数のライバルとしのぎを削って争っています。
さらに偏差値を見ると、国公立大学と私立大学では、もはや目立った差がありません。
それどころか、私立大学医学部の入試問題は難化の一途をたどっており、地方国公立大学よりもよほど凝った出題が出されることも普通になっています。
医学部進学に当たっては、このように数字を見て、様々な観点から準備をしていくことが大切です。