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情報Ⅰと数学:データ分析

 数Ⅰで扱うデータの分析は、情報 Ⅰ にも登場します。ただ 情報 Ⅰ  の場合、数Ⅰとは違って、データを活用することに重点があります。
 例えばグラフを作成する際には、どのグラフ(ヒストグラム・折れ線グラフ・円グラフなど)を使うことが適しているかを考えることになります。
  情報 Ⅰ では、問題を解決するためにどのようにしてデータを整理すべきかを考えます。
 与えられたデータに対して数値(標準偏差や相関係数など)を求めてその意味合いを考えるのが数Ⅰで、その結果をさらに活用しようというのが 情報 Ⅰ 、といったところでしょうか。情報の方がより実践度合いは高くなります。
 目先の数値にとらわれがちな数学と違い、一つ一つの計算やデータ収集に意味を持たせて行動することが重要です。そのため、数学と同じ感覚で情報のデータ関連の問題を解くと、かなり時間がかかってしまうのではないでしょうか。ただ計算すればいいという感覚にならずに、一つ一つの数値の意味を考えることも重要になってきます。
 余談ですが、とある模試の結果に平均点と標準偏差が載っていました。生徒たちは、平均点は見ても標準偏差はスルーしがちです。「今回の模試、100点満点なのに標準偏差15って上下差激しいなぁ」と話したときに、一部の生徒は、「??」となっていました。
 これは、「今回の模試は、平均点プラスマイナス15点のあいだ、つまり30点もの得点の間の中に全受験生の68%しかいないね」「平均点前後30点、つまり60点もの点数幅を取って、やっと95%の人が入るね」という意味です。
データを活用できるようになるヒントは、案外身近なところにあるかもしれません。