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学校の授業進度が速ければあなたは優秀なのか ― 大阪府立高校文理学科の学生へ ⑤

さて、今日も、

大阪府立高校文理学科の学生と保護者様が、

医学部や京大・阪大といった難関国公立大学を目指す際に

ぜひ知っておくべきことについてお話ししていきます。

【これまでの内容】

① Q:京大や阪大、医学部に行きたい文理学科の生徒はいつから勉強を始めるべき? 

  A:今すぐですよ。理由は現在ライバルと比べて不利な立場にいるからですよ。

② 大学進学データ比較(北野高校・大手前高校・洛南高校・大阪星光学院高校)

  文理学科は進学実績で健闘していますよ。


③ 大学進学データ比較その2(国公立大学医学部にフォーカスを当てています)

  文理学科は難関国公立大学医学部合格実績で、

  中高一貫校に随分差をつけられていますよ。


④ 中高一貫校の生徒の学習風景

  中学入学段階で恐ろしいほどの基礎学力差ができていますよ。

  差は埋めがたいですよ。

【難関中高一貫校の授業進度】

難関中高一貫校の生徒で、

東大・京大・阪大や医学部に進学しようとしている方々は、

早い段階で何らかの中高一貫校学生向きの塾・予備校に通います。

また、個別授業を受けている方もいらっしゃいます。

学校のほうでも中学3年間で高校1年レベルまで学習が終了し、

高校2年生終了時には高校3年間の学習が終わっています。

授業も東大・京大・医学部受験を意識した内容で、

思考力のいる難問を数多くこなしている印象です。

【大阪府公立高校文理学科の授業進度】

一方、文理学科の授業はどうかというと、かなり速く進んでいる印象です。

数学を例にとりましょう。

一年間で数IIB・Cの内容に入り、

高校2年生終了時には数IIIの内容もかなり進んでいます。

さすがに高校2年間で全範囲は終わりませんが、かなりの速度です。

英語も同様で、基本的に大学受験に必要な文法内容は

高校1年間でさらっと前半網羅している印象です。

【早い進度についていけない生徒が多数出現】

文理学科に入る生徒であれば優秀なので、

カリキュラムの進度が速いことは歓迎されるように思われますが、

実際はそう単純ではありません。

英語の場合、消化すべき情報量が多すぎ、

身につかない状況が多々見受けられます。

また、数学その他の科目についても、十分思考力が備わらず、

本来実力をつけるために出されているはずの宿題が、

事務作業的にこなされている事例が後を絶ちません。

新しく学んだ内容は、一定期間後に復習を必要としますが、

学校生活の日常に押し流され、

実力が身についていない生徒が数多くいるのが実情です。

まじめに取り組んでいらっしゃるのに思うように結果が出ない

生徒の方々も、少なくありません。

【医学部・難関国公立大学合格を目指すために必要な学力の整え方】

どんな科目にしても、

医学部や東大・京大・阪大といった難関国公立大学に入るためには、

相当な学力を要します。

そのような学力を手に入れるためには、

勉強量をこなし、各科目に対する知見の質を高める必要があります。

授業でさらっと内容を紹介してもらい、

事務手続きのようにその場だけ課題をしているようでは、

大学受験に通用する学力はまず身につきません。

このような学力を手にする手段として、

塾や予備校、個別指導、学習アドバイスなど、

多種多様な手段を活用しないことは、もはや考えられません。

なぜならこうしたサービスは、

多かれ少なかれ、これまでの受験の経緯、多くの受験生の経験をもとに

日々改良を加えられ続け、今も進歩し続けているものだからです。

自分が努力するのは当たり前です。

自習するのは当然です。

それは、合格を勝ち取れる人なら、みんなやっています。

そのうえでこれらのサービスをうまく使うことが、

受験で勝ち抜く大前提となっています。

なぜならライバルもまた、自らの努力の上にこのようなサービスを活用し、

自分でも創意工夫を凝らして自分に合った勉強法を日々模索しているからです。

大阪府が一学区制を採用し、北野高校など一部高校の躍進が著しい中、

人目につかないものの重要な論点がまだあります。

こちらは明日以降取り上げていきます。