大阪公立大学の英語
バランスの取れた難問
大阪公立大学と言うと、京都大学や大阪大学と比べてどうしても問題がやさしいというイメージが先行しがちですが、英語に関する限り実態は異なります。
大阪公立大学の英語はかなり歯ごたえがあり、京大・阪大と比較しても甲乙つけがたいものがあります。
むしろ形式の違いから、「京都大学の英語はできるけれども大阪公立大学の英語は手ごわい」という印象をもつ受験生も多くいるかもしれません。
1,000ワード前後の長文二問+和文英訳
大阪公立大学の英語は一文一文が長めです。
集中力と持続力が要求されますので、長めの難文を読み慣れておくことが大切です。
長めの長文を出す大学と言えば東京工業大学があります。
こちらは90分で二問ですが、出題される長文は大阪公立大学と比較するとかなり長めのものになります。
長大長文の練習用としてはお勧めです。
一橋大学の英語も長大長文で難問ですが、長文の長さが1,500ワード前後となります。問題構成と解答時間も異なりますので、解答時間を調整してチャレンジするといいでしょう。
和文英訳も注意がいります。
2022年の問題はそれほどでもないのですが、2023年の和文英訳は、明らかに和文をよく理解したうえで英文を書くことを要求する、いわゆる「日日翻訳」の技術を駆使するものが出されました。
普段から日日翻訳に関する訓練を十分に積んでいない場合、かなり苦戦することが予想されます。
大阪市立大学の過去問に加え、大阪大学や京都大学の英作文の問題を通じ、十分な練習を積んでおきましょう
これまでは出されていませんが、条件英作文が出される可能性もあります。
こちらの練習も十分にしておくことをお勧めします。
過去問が少ないことについて
大阪公立大学は過去問が少ないのですが、工夫次第で練習を積むことが可能です。
まず、従来の大阪市立大学の問題が役に立ちます。
こちらの大問1-3が、随分参考になるでしょう。
ただし語句整序など、大阪府立大学の出題傾向を引き継いだものもあります。
こちらについては、別途語句整序を練習することをお勧めします。
なお、長文は大阪市立大学時代よりもやや長めになっています。
余裕をもって対応できるようにするため、長大長文を出す大学の問題に触れておくことをお勧めします。