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大学進学先の「二極化」と三つのきっかけ

大学進学先の「二極化」を引き起こす三つのきっかけ

子供の進学準備がいつ始まるのかは人それぞれですが、最終ゴールは大学です。
子供の教育は幼稚園前から始める人もいます。
小学校受験から始める人もいます。
中学受験から始める人もいます。
ですが、大学受験は多くの人が最終進学先(大学院は除きます)とする所です。
最近の入試傾向を見ますと、国公立大学と私立大学で大きな裂け目ができつつあるように見えます。
今回はその裂け目を作る三つのポイントを見てみましょう。

1 中学受験

東大・京大などの最難関大学、国公立大学医学部への進学を狙う方は、まず難関中高一貫校への進学を狙います。難関校の問題は難度が高く、公立の教育では到底歯が立たないため、遅くとも小学校5年生になるまでには、進学に特化した準備に取りかかることになります。
長期にわたって特別な訓練を受けるため、公立進学組と難関中高一貫校進学組の間に、大きな基礎学力の差が生まれます。
さらに中学入学後は早い進度で学習が進むため、高校受験後に同じ学校に入った場合でさえ、通常の場合大きな学力差が存在します。
こうしたことから、中学受験を経験指定かどうかで、国公立大学進学と私大進学の二極化における、最初の分岐が生まれます。

2 高校受験

二つ目は高校受験です。やはり難関校に進学するかどうかで、大学進学の二極化に大きな影響が出ます。
大阪で言えば、府立高校の文理科に行くかどうかで、国公立大学への進学率が劇的に変わってきますね。
ただ、高校入学段階では、中学受験組と大きな差が生まれているということについて頭の片隅においていただきたいなと思います。

3 共通テスト

国公立大学・私立大学の分岐を生む三つ目のポイントは共通テストです。センター試験もそうでしたが、共通テストでは私立大学に行く場合よりも多くの科目を受験する必要があります。
ですが、共通テストはセンター試験になかった要素があります。
それは、各教科の問い方が以前と比べて格段にわかりにくくなったということです。
前回も取り上げましたが、数学でも理科でも社会でも、問題に正しく答えるために、問題文の意味を読み解く手間が大幅に増大しています。
国公立大学に進学するには共通テストに備えなければなりません。
そのためには高校1年から準備にかかる必要があります。
その結果、いつから受験準備を始めるのかが、以前にもまして重要になっています。

「高校3年から本気を出す」は手遅れ

以上、国公立大学/私立大学進学の分岐に影響を与える三つのポイントを見てきました。
どれも従来からあるものですが、特に共通テストの存在感が以前よりずっと強くなっています。
少なくとも「高校三年生になってから頑張る」ということは以前と比べてかなり難しい状況です。
自分の希望する大学に間違いなく進学したいのであれば、出来る限り早い時期から準備を始めましょう。