スケジュール管理型学習管理サービスの限界 – コメントだけで学力が上がれば誰も苦労はしない –
本日も前回に引き続いて、「学習管理塾」について語ります。
【学習管理サービスでは手がとどきにくいところ】
学習管理サービスの弱点は御本人の理解力の問題だけではありません。
むしろ、今から申し上げることの方が重要だと思います。
・学習の成果は本人の理解力次第である
以外に学習管理サービスがもつ弱点、それは
・受講者と共有する時間が限定されること
・本人が実際に学習する様子をみて助言できないこと
・実践を通じて効果的な自習方法を定着させられないこと
です。
これらはもちろん授業提供型(つまり従来型)の塾・予備校であれば
問題なくできているわけではありません。
むしろ、知識の伝達に偏重する塾・予備校が多く見られますので、
そういったサービスにも当てはまります。
ただ、授業提供型の塾・予備校は
少なくとも講師と受講者が時間・空間を共有できますので、
必然的に、講師が受講者に提供できるものの質量が
学習管理サービスに勝りやすくなります。
以下では上記三点のうち、
実践を通じた効果的な自習方法の定着
について深堀していきます。
【情報だけを頼りに実践することは難しい】
コロッケという食べ物があります。
皆さんはお作りになったことはありますでしょうか。
検索すればレシピがたくさんありますので、
確認していただければと思います。
さて、それではレシピを見て初めてコロッケを作る人が、
ちゃんとコロッケを作れるでしょうか。
揚げ物料理に慣れていらっしゃる方ならいざ知らず、
普段お料理をしない方なら難しいかもしれません。
ちなみに、ころものつけ方が甘いと爆発します(^^;)
でも、お料理の先生がいて、手本を見せてくれたり、
自分が知らずにやっているミスを教えてくれたりすれば、
どうでしょうか。
きっと、はるかにスムーズに料理法が身に着くことでしょう。
自習法も同じです。
このブログでもいろいろ学習法について紹介してきましたが、
文章だけみて誰の手助けもなくやりつづけるのは、
なかなかに困難な道のりです。
学力を形成していくことは一大事です。
特に短時間で成績を急上昇させる場合には、
さまざまな仕掛けが必要になります。
スケジュール管理型学習サービスには長所もありますが、
それだけでは学習向上プロセスの重要な部分がいくつも
抜け落ちてしまいますし、成績向上速度も落ちます。
こうしたことはサービスを受ける前には見えませんが、
十分に注意していただきたいと思います。