共通テストの「国語」問題
今年の共通テストが終わったのはつい最近、来年からは「新課程」にうつります。
「情報I」など、新しい動きもありますが、今回は「国語」について語ります。
理数系でも社会でも「読解力」が試される
共通テストで各科目共通で変わったことが一つあります。
それは、問題の総量が増えたということです。
英語は暗記で処理できる問題が消え、総単語数が激増しました。
社会科は、センター時代は単純に知っていれば問題が解けたのですが、今はいちいち問題文を分析する必要があります。
数学も理科も文字数が増え、受験生の負荷が増大しました。
要するに、本来国語で問われていた論理性を問う設問が、各教科に拡散したというわけです。
読解力で受験の明暗が分かれる
この結果、本来理科や数学が得意なはずの受験生が、思ったほど得点を伸ばせない事態が生じることになります。
また、各教科の問題文になれるためにも、センター時代よりも多くの時間を共通テストに割く必要が出てきています。
国公立と私立の間の壁の厚み
国語力・読解力は本来どの分野に進むにせよ必要なものであることは言うまでもありません。
しかし、ただでさえ短時間で答えを出す必要のある共通テストにおいて問題文の理解に多大な労力を割くことは、受験生の得点に大きな影響を与えることとなります。
その一つの結果として国公立と私立の壁が厚くなることが十分考えられます。
私立と違い、国公立大学を受験するには国語や社会といった科目に取り組む必要があります。
医学部を志望するにせよ、一般学部進学を志すにせよ、今の学生は可能な限り早い時期から大学進学準備に取り掛かる必要があります。